カテゴリ
リンク
以前の記事
フォロー中のブログ
その他のジャンル
最新の記事
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ゴマ坊にズック靴を履かせるのは、やむを得ないとして、 パッちゃんにブーツを買ってやるなんて、絶対ダメ! しかし、それでは、パッチャンが納得しない。さあ、困った...。 というのが、前回までのおはなし。 ゴマ坊の足の裏にとって、もっとも負担なのは、アスファルトの道路です。 いつもの公園までたどり着けば、広場は気持ちのよい芝生でおおわれているので、 つまりは、家から公園までの道のりをどうするか...というのが、最大の問題なわけです。 家から公園まで、ゴマ坊に靴をはかせるか(きちんと履けば、の話ですが)、 はたまた、その距離を、ふたりを車に乗せて移動するか。 それとも...。 翌日、私は、パッちゃんを連れて散歩に出ました。 パッちゃんは、例のブーツの一件で、まだご機嫌ななめのよう。私との会話も弾みませんでした。 ぼんやりと、いつもの散歩道を歩いていると、小さいワンちゃんを、ペットバギーにのせて歩いている 女のひとと、すれ違いました。 パッちゃんが、めざとくそれを見て、すかさず言いました。 「おじいちゃん、ブーツがだめなら、あれ買ってよ」 私はびっくりして、あわてて、さっきの女のひとを振り返りました。 なにやら、ベビーカーのような乗り物に、ワンコをのせています。 パッちゃんは、さらにたたみかけるように、 「あれなら、硬い舗装道路だってへっちゃらだし、第一、とっても楽ちんだよ」 「もちろん2人乗りにしてよ?ボクだって、いつ体調が悪くなるかわからないしね」 と、いささか興奮気味に私を説得にかかりました。 これには私も参りました。 パッちゃんの言うことも一理あります。 でも、あれを...しかも、2人乗りのバギーを、家から押して行くのは、どうにも都合が悪いように思えて、 なんとこたえていいものやら。 靴から、ベビーカーへ。一難去って、また一難とは、まさにこのことです。 その夜、私は、ゴマ坊にベビーカーのことを話しました。 ゴマ坊は、もちろん大喜び。 「ベビーカーを買って!!」 の、大合唱が始まりました。 その当時、私は、65歳の定年退職直後で失職中でした。 いろいろな求人情報を集めて、興味あるところに、応募をしてはいたのですが、 まだ、内定をいただいてはいませんでした。 ふたりが欲しがっているベビーカーは、いったいいくらくらいするものか、私はこっそり調べてみました。 15000~30000円くらいが相場のようでした。 そこで私は、 「もし再就職できたら、初任給で、二人乗りのベビーカーを買ってあげる」 と、ふたりのまごたちに約束しました。 ふたりはもちろん、大喜びでした。 しかし、情けないことですが、結果は、私がそのときの就職試験に失敗したため、 まごたちにとって、ベビーカーはまぼろしとなりました。 私の落胆ぶりを感づいてかどうか、まごたちはそれ以来、ベビーカーの話題を口にしなくなりました。 そして、そうこうしているうちに、関東地方も梅雨入りとなり、 まごたちは、公園へお散歩に出かけることが少なくなっていきました。 ...パッちゃんもゴマ坊も、もうベビーカーのことは忘れてしまったのでしょうか。 ちなみに私は、その後、縁あって再就職することができました。今は、そこで元気に働いています。 まご犬たちには、少々うしろめたい気持ちがあるにはあるのだけれど、 いまのところ、すっかり忘れてしまっているようで...。 ゴマ坊の足の裏問題については、また涼しくなった頃に考えることにしましょうかね。
by magoinu2
| 2010-07-16 20:29
| ワンコのお話
|
ファン申請 |
||